接客でよくあるようなことを考える
買い物をしようと店に入ることもあれば、何の気なしにフラッと入ることもあります。
そこでとても気になるのが、示し合わせたように「よかったら鏡合わせてみてくださいね」「色違いもございますよ」「なにかお探しですか?」「最近入荷してきたもの
なんですよ」などと声をかけてくる店員。
個人的な意見ですが、必要ないです。何故なら、買う気がなくなるから。
選んでるとき、たまたま眺めるだけのとき、違うものも見てみようと思ってるとき、
これを購入したら付属品も買わないといけないかなと思案してるとき。
様々な考えで見て思考してるのに、声をかけられる事でそれを邪魔をされた気になるのでそこで買い物はせずに店を後にします。
「店員側からの声掛け接客」というのは、果たして誰が考え誰の為になっていると
いうのでしょうか。
声かけしておすすめしたことによって売上がアップしたと言うデータに基づいての
接客方法があると言うのはわかります。
ノルマの問題もあるでしょう。
ただ、Aのお店で声掛けで売上がアップしたからと言ってBのお店でやっても上手く
いくのか。という疑問も沸いてきます。
時と場合を問わず声をかけるだけで売上がアップする…それが正解なら、どうして
「声をかけられるのは勘弁して欲しい」と言う消費者側の声がところどころ見受けられるのか。
声かけてすぐに買う、という図式が完成して万人に受け入れられているならその意見は
霞むものなんではないのか。
声掛けで売上がアップした、というものも蓋を開けてみれば実は違う要因だったりする
場合はないのか。
「会社側から言えと言われている」という強制めいた業務命令、ただその一択であると
するならば、もうどうしようもないのでしょうか。
しかし物を扱って、それを客にオススメする仕事である以上、購買側であるお客さんの
動向や気持ちも考えながら動かないといけないのではないかと思うわけです。
声をかけることを「仕事だから仕方ない」と思うのではなく、
「このお客さんが必要としてるから」の方向で「仕事だから仕方ない」と思う方が
もう少し有意義な気がします。
店に入った時にすぐに寄ってくる店員のいる店より、肝心な時に捕まる店員がいる
店の方がまた来ようかなと思ってもらえる可能性が高いのではないか。
反面、なんでも言っていいというわけではないだろうし、客としても
考えながら店員に接しないとなとも思うわけです。
人対人、という信頼関係が大事なんですね。